
イラストレーション講座・他 修了
会社員
柳野 沙織さん
大学生時代にキャリアコースを受講、卒業後は印刷会社に就職されました。
多忙な日々を過ごす「今」の視点で、そのころを振り返っていただきました。
【初受講はデッサンから】
最初に受講したコースはデッサンです。絵を描くのが好きということもあったんですが、専門学校の雰囲気を知る最初のコースということで、なら基本中の基本であるデッサンから始めようかな、と思って。
木炭で石膏像を描くなんて生まれて初めてでしたけれど、すごく楽しかったです!ちゃんとできるか心配でしたが、我ながら上手く描けたんじゃないかと。
「やればできるもんなんだな」と、自分で言うのもなんですけど(笑)。そのときの作品は今でも大切に取ってありますよ。
【年少ということで可愛がってもらいました】
デッサン修了後に受けたのがイラストレーションのコースでした。当時はイラストのコースも初級と中級の2コースあって、その初級コースを。クラスの人数は15人ぐらいだったかな。殆どが会社員やフリーターで、学生は私1人だけ。
一番年下ということもあったせいか、よく話しかけてもらったり、一緒にご飯を食べに行ったりもしました。いろいろな年齢の方がいたと思うんですが、それはあまり気にならなかったですね。
【理論は大学で学び実践ノウハウはキャリアで】
受講した頃は大学2年生で、ダブルスクールの形でキャリアコースを受講していました。大学は文学部の社会学科で広告論などの学習が中心です。
新聞や雑誌が好きだったから広告論を学べる大学を選んだんですが、通っているうちに自分でも作りたくなって学校を探し始めたわけです。昼のコースは通うのがちょっと難しいので、夜間で良いところが無いかなと思いつつ。
キャリアコースは授業が平日の午後7時からなので「通いやすいな」と思い決めました。
【デジタルにも興味が湧いてツールを購入】
グラフィック係のコースを選択しなかったのは、手で描くことが好きだったからですね。ただイラストコースで絵を描くうちに、デジタル方面にも興味が湧いたのでIllustratorというソフトを短期間で学べるコースも受講しました。でもあれは最初、かなり難しかったなぁ。色を塗ることすらままなりませんでした。他にもパス(輪郭の線)とか。
キャリアコース在学中にはAdobe社のアカデミック版(学割価格)ソフトとMacのパソコンも買いました。アカデミック版にはIllustrator以外にPhotoshopや他のソフトも入っていたのでいろいろ触ってみて、デジタルにもある程度慣れることができました。ちなみにソフトのバージョンは「CSⅡ」、Macが「G5」だった頃です。時代を感じますよね(笑)。今でもたまにですが、使ってますよ。
【就職活動にも受講経験が役立ったと思う】
でもそのお陰で、就職したときに一番行きたかったプリプレス(DTPやレタッチ、スキャニングなどを担当)という部署へ配属してもらえたんじゃないかと思います。
就活時は「印刷や雑誌に関係している」+「制作に携われる」という条件で探したところ、紙媒体を扱う印刷会社として現在の職場が志望先として挙がったという流れですね(採用していただいて、本当にありがたいと思います)。
そしてもし採用していただけたら実作業に携わりたいと思っていた自分にとって、プリプレスは行きたかった部署でした。
就職環境も決して良く無かった中、「なにか自分なりの強みを見つけたい」ということも、受講の動機としてあったと思います。
「大学では広告やマーケティングなどを学び、キャリアコースで実践的なことを身に付けました」という感じで面接時にも強くアピールした覚えがあります。それが功を奏したのかもしれませんね。キャリアコースを受講した一番の利点だったと思います。
【あのとき受講して本当に良かった】
振り返ると、やっぱり通って良かったなって、それは思いますね。
ダブルスクールの人は大学では周りに殆どいなかったですが、自分がそれをやり遂げたという満足感や達成感があったのはもちろん、コースをきちんと修了できて、好きなお仕事に就けたのも受講のお陰だと思います。
キャリア時代の同級生とは当時mixi(ああ、時代を感じますね(笑))でコミュニティを作り、今もそれを通じて交流がありますよ。
受講中はすごく楽しかったし、自分が好きなことを思い切りやれたという意味でも、とても良い思い出になっています。
だから、少しでも「やりたいな」っていう気持ちがあるなら、絶対にやってみたほうが良いと思います。後になって「やっておけばよかった」と後悔するよりは、やった方が間違いないんじゃないかな、って。
☆柳野さんの通われたコースは受講時のものであり、現在該当するコースは存在しません。